柿渋 cowichan sweater

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26Spring Summer Collection Order Exhibition

10/24(金)-10/27(月)
12:00-19:00

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Slopeslow

cowichan sweater

ニット専業ブランドSlopeslowがつくるカウチンセーター。
ブランドを象徴するアイコニックモデルではありますが、当店では今回が初めてのセレクトとなります。

展示会でデザイナーからこの一着にまつわる話を聞いた時、製作背景やそこに込められた想いに触れ、「これはセレクトしたい」と強く感じたモデルです。

cowichan sweater

PRICE:¥180,000(¥198,000 tax inc.)

SIZE:M/L

COLOR:KURE

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Slopeslowのシグネチャーモデル「cowichan sweater」

言わずと知れた定番モデルですが、今作のカウチンセーターには、日本で古くから使われてきた「柿渋染め」が施されています。

デザイナーが以前よりトライしたかったという柿渋染め。

柿渋は素材を強くし、水を弾く特性を持つ染めで、かつてはその性質を活かし、山野を駆け回る山袴や、山伏の法衣などにも使われていたとのこと。

デザイナーの言葉通り、現代的に捉えるなら、アウトドアウェアにも通じる特性を持つ染めです。

さらに今回は「暮(くれ)染め」という工程を重ね、柿渋で下染めした後、鉄分を含む水で媒染することで、より深く、褪せにくい黒へと仕上げています。

暮染めによって、褐色の柿渋染めが、黒ベースの色合いに。

使い込むうちに、柿渋の赤みがじんわり浮かび上がってくるそうで、そんな経年変化も魅力のひとつです。

染めは職人が一枚ずつ手作業で行い、天候や気温を見ながら天日干しで仕上げていくとのこと。染色による色の出方もランダムで、自然の力と人の感覚を頼りに染め上げていくという工程に、強く惹かれるものがありました。

そもそもこのカウチンセーター自体、国内の編み手さんによるハンドニットですので、染色を含め、すべて人の手によって作り上げられています。

この染色をカウチンに落とし込むにあたり、デザイナーが選んだのは、和紙・コットン・ウールをブレンドしたSlopeslowのオリジナルのファブリック。

生地メーカーが独自に開発した和紙繊維を軸に、ふくらみのあるペルー原産コットン、そして強撚の上質なラムウールを掛け合わせています。

強撚糸によるしっかりとしたハリと、ドライな質感。
一般的なカウチンセーターとは一線を画す仕上がりで、触れただけでも違いを感じていただけると思います。

(身長170cm 体重60kg SIZE M着用)

重さを感じないよう生地に工夫を凝らしており、見た目以上に軽くストレスのない着用感です。

また、染めていないバージョンも同様の印象で、ぎっちりと編まれているため、ニット特有の伸び感はほとんど感じられません。もちろん編み物のため動きやすいのですが、生地にダレがなく、しっかりと形を保ってくれます。

レザーの引手までハンドメイド。これはデザイナー自身によるもので、こちらも良いアクセントに。さらに今シーズンより、ダブルジップ仕様にブラッシュアップ、これも嬉しいポイントです。

ほどよくゆったりとしたシルエット。インナーの選択肢も幅広いかなと。

けして大袈裟ではなく、カウチンセーターというベーシックなアイテムなだけに、これだけのスペックが備わっていれば、きっと長く付き合っていける一着だと思います。

生産背景はもちろん、プロダクトそのものも素晴らしいクオリティです。

気になられた方は、ぜひ店頭でご覧ください。

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